腕時計の付け方には文字盤を手首側にするか手の甲側にするかで2通りの方法があります。大多数の男性は、悩むことなく文字盤を手の外側に向けますが、女性は文字盤を手首側に向ける人と、手の甲側に向ける人に分かれます。女性が腕時計をつけるときは、結局のところ文字盤をどちらに向けるのが望ましいのでしょうか。
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腕時計の付け方が性別によって違うのはなぜなのでしょうか。実はこの男女差、日本特有の服飾文化にルーツがあると言われています。
女性用の着物には「身八つ口(みやつぐち)」という切れ目が脇の下に入っています。これは多湿な日本の気候でも熱や湿気を逃して快適に過ごすために設けられたものです。男性用の着物は腰にしめる帯の幅が狭く、胸のVゾーンも大きく開くため、女性よりも体温調整がしやすいことから身八つ口は設けられていません。
この身八つ口は、脇から手を入れることで着物を一人で着る際のおはしょりの調整を簡単にし、子どもに授乳をする際に便利なものとして江戸時代中期ごろに女性用の着物に定着しました。しかし脇を開けてしまうと、隙間から胸が全部見えてしまうという問題点があり、女性はなるべく脇を開けないようにして過ごしていたのだとか。
その結果、脇を開かないしぐさは「女性らしい」「奥ゆかしい」ものとして日本人女性に定着していきました。あるテレビ番組が街頭インタビューで、女性に時計を内側に向けて付けている理由を尋ねると、「親が内側につけているので自分もそうしている」「子どものころから女性は時計を内側につけるものと聞かされていた」などの意見が多くあがったそうです。
したがって多くの日本人女性が腕時計を手の内側につける理由は、江戸時代の美意識が親から子へと引き継がれてきたためなのようです。
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確かに、腕時計を外側に向けて付けると大きく脇が開いてしまいますが、それ以外には機能性や見た目になんの支障もありません。ということなら、着物の文化を持たない外国の女性たちは当然、腕時計を手の甲側に付けているのでしょうか。
Instagramで写真を公開する外国人女性のアカウントを10個ほど確認してみましたが、時計を内側に付けている人の写真はなかなか見当たりませんでした。
このことから、腕時計の付け方は男女ともに文字盤を外側に向けるのが主流であると結論付けることができます。とはいえ、我々日本人にとって時計を内側に付けることは女性らしさの象徴。どちらが正解と決めつけることはできませんし、決める必要もありません。女性も男性も自分らしくファッションを楽しめばいいのです。
ここからは、思わず人に自慢したくなるような人気の腕時計をブランド別にご紹介します。内側に付けて女性らしさを演出するのもいいですが、たまには文字盤を外側に向けて、あなたの個性をアピールしてみてはいかがでしょうか。
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深緑と赤のGUCCIカラーのバンドも目を引きますが、なんといっても文字盤のトラがスパイシー!これを外側に向けなかったら宝の持ち腐れではないでしょうか。ゴールドのフレームには重厚感があるので遠くから見ても存在感のあるアイテムです。そのほかにも、GUCCIの時計には個性的なデザインのものがいっぱいあるので、外側に向けて付ける時計として最適です。
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シンプルで洗練されたMARC JACOBSの腕時計は、派手なパーティーファッションにも相性抜群。付けるシーンを選ばないので、普段の仕事では内側に付けて、遊びに行く時は外側に回してコーディネートのアクセントにするのもおすすめです!
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ファッションに敏感な働く女性のニーズを体現したFOLLI FOLLIEの腕時計は一つひとつが個性的で、色づかいも鮮やかなものが多いのが特徴です。これからの季節はコーディネートに華を添えるピンクや明るいベージュなどの目立つカラーを腕時計に求めてみるのもアリです。FOLLI FOLLIEならあなたの好きな色のアイテムもきっと見つかることでしょう。
腕時計を手首側に付けるか、手の甲側につけるかは個人の自由ですが、日本固有の奥ゆかしさが求められる場面では、控えめなデザインの時計を内側に付けると女性としての品格が際立つかもしれません。また、海外旅行などでは腕の外側に文字盤を向け、開放的なファッションを楽しんでみると、普段とは違う腕時計の魅力にとりつかれてしまうかもしれません。
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